日付が変わって本日、9月26日はトヨタ自動車にとって歴史的な1日となるかもしれません。
トヨタ自動車がその短くない社史の中で、これまで販売することのなかった軽自動車を遂に発売する記念すべき1日となるからです。
円高で苦しむ自動車業界の中、各メーカー知恵をこらして生き残ろうと必死ですが、王者であるトヨタ自動車もそれは同じようです。トヨタでは第一弾として3車種の軽自動車を投入予定ですが、第1号はあの車です。
トヨタから発売の軽自動車、第1号 車種はダイハツ「ムーブ コンテ」改めトヨタ「ピクシス スペース」
まず登場するのがダイハツでも人気の高い「コンテ」シリーズです。カクカクシカジカでおなじみのあの車ですね。
ダイハツの一番人気車種「タント」をOEM第一弾に持ってこなかった理由は判りませんが、コンテならトヨタのエンブレムを装着しても違和感がなさそうです。
今のところコンテ カスタムがラインナップされるかどうかはアナウンスがないので判りませんが、明日のトヨタ自動車WEBサイトの更新を楽しみにしたいと思います。
トヨタの軽自動車、第2号 車種はダイハツ「ハイゼット」
今年の12月から販売される予定の第2号はハイゼットとなっています。
車内は軽自動車のサイズを超えた広さを誇りますが、定員は4名とこちらは軽自動車の枠を超えていません。
商用車というイメージが強いハイゼットですが、最近では若いドライバーに支持される傾向もあり、街中では意外に見かけることも多くなりました。
ハイゼットの魅力はまさに広い室内空間で、軽自動車に期待される燃費の良さは残念ながら持ち合わせていません。
いまだ正式発表無しの第3号、「イース」の可能性も依然あり
1年ほど前になりますが、トヨタがダイハツよりOEMで軽自動車発売予定とのニュースを受け、その中の1車種を勝手にダイハツ イースではないかと予想していました。
今のところは残る1車種が何なのか明らかにされていませんが、イースの可能性もゼロではなさそうです。
ただし、イースは今後ダイハツの看板モデルとなる可能性が非常に高いため、ダイハツとしては慎重に検討している最中のようです。軽自動車を第3のエコカーと位置づけて新たなコンセプトを定着させたいダイハツにとっては、試金石となるイースをどう扱うのか判断が難しいところですね。
今後の焦点は残る1車種の車名と他メーカーへの影響
トヨタでは軽自動車を自社ブランドで販売するにあたりCMを当面流さないなど、極めて控えめなスタートとなりそうです。これはOEM供給元の子会社であり軽大手のダイハツ工業に配慮したとのことです。
軽自動車はかつてセカンドカー、足代わりなどと呼ばれていましたが、今やファミリーカーあるいはファーストカーとして十分通用するポジションを築いています。さらに少子高齢化がますます加速する日本では軽自動車のようなコンパクトな車がシェアを拡大し続けることも予想できます。
いずれにしてもトヨタにとってはじめての軽自動車販売は同社の大きな転換点となるのは言うまでもなく、追随する日産、ホンダをはじめ国内他メーカーに与える影響も気になるところです。