電気自動車(EV)というと現在のところ、価格は高いわ航続距離は短いわ充電スタンドは少ないわで、本来便利なはずの自動車という利点をことごとく潰しているイメージですが、それも過去の話となるかもしれません。

電気自動車が高い理由は、主に燃料電池が車両全体のコストの半分を占めているからだそうで、すなわち燃料電池の価格下落が進めば一気に値段が下がる可能性があります。そしてその電池の価格は年々下がり続け、ある予測によると2030年までに現在より8割も安くなるそうです。

ただ、値段が下がったからと言って、現在走っているガソリン車が急速に電気自動車に置き換わることはなく、あくまで選択肢の一つとして選ぶ人は増えるくらいではないでしょうか。というのも電気自動車が普及しない大きな理由は、航続距離と充電スタンドの数の少なさにあると思うからです。

さらに言えば燃料をタンクに入れればすぐ走り出す車と違い、充電するのに時間のかかる電気自動車はそれだけで不便な乗り物と言わざるをえません。現代人はそんなに悠長なことはしてられませんからね。

つまり電気自動車がいくら安くなろうと、デメリットを補える環境が整わないうちは、内燃機関を持つガソリン車・ディーゼル車を上回るシェアを獲得することは困難だと私は思います。

ハイブリッド車への買い替えが大きく進んでいる現状では電気自動車大勝利への道のりはまだしばらく先になりそうです。

ソース：電気自動車は10年以内にガソリン車より割安に、電池下落で－ＢＮＥＦ