駐車場に並んだ自動車

エコカーにおけるトヨタVS日産の最終勝者はどちら?

世界の自動車を取り巻く状況がここ数年で大きく変化してきました。更に今年を含めたこれから数年で大きく様変わりしていくでしょう。
最近自動車関連のニュースを見ていると電気自動車の本格的な普及がこれから急速に拡大していきそうな予感です。なんとなく、あと10年もしたら世の中が電気自動車だらけってことになっていそうな気がします。

現在はトヨタ自動車が圧倒的な差を付けていますが

トヨタ「プリウス」
画像:Toyota UK
世界初の量産ハイブリッドカーとしてトヨタのプリウスがこの世に登場して早13年、発売当初は意外にも思ったほどのセールスが無かったこの車が、平成21年度の新車販売台数で第1位となり遂にエコカーが天下を取ったと言うところですね。

販売台数で言ってしまえば現在はトヨタ自動車の圧勝も良いところです。何と言ってもトヨタは自動車販売台数で世界一を取ったメーカーですから。しかもエコカーに関しては、プリウスを13年も前から市場に投入しているわけですから、今年やっとスタートラインに立ったばかりという日産自動車には大きく差をつけています。

勝負に出た日産自動車

日産自動車の電気自動車「LEAF」
画像:arnolddeleon
今年はいよいよ日産自動車が電気自動車「リーフ」を市場に投入し起死回生の勝負に打って出ます。
プリウスの登場によってエコカーの認知度は既に一般常識化していますし、いわばトヨタの作った土俵を日産が利用する形にもなろうかと思います。

このところたびたびニュースに登場する日産自動車のゴーン社長の強気な発言からも「リーフ」への強い期待感が伺えますし、日産自動車の今後の車作りの方向性も電気自動車を含めたゼロ・エミッション(CO2排出ゼロ)カーへのシフトを感じさせます。

今後40年ほどで世界の車は現在の4倍以上に増えるらしい

統計によると世界の人口は2050年に現在の1.5倍近くになり、自動車の保有台数は4倍以上にもなるそうです。

人口増加率に比べて保有台数の増加率が随分高いですが、これは新興国・発展途上国と呼ばれる国々で現在は車を所有する余裕のない低所得層の人口増加率が著しいことと、そういった低~中間層の人たちが車を持つことが出来るようになるだろうという試算によるものです。

各自動車メーカーは既に上のような低~中間層向けの車の需要が急激に増加することを予測して、低価格帯の自動車の生産拠点確保に動いているようです。

電気自動車が普及するために必要なこと

現在電気自動車普及への足かせとなっているのは、
①電気の源である電池の大きさ・重さ・価格がいずれも改良段階にあるということ
②充電設備などのインフラ整備が進んでいないということ
③航続距離がガソリン自動車に比べて短い

大きくこの3つがあると思いますが、電池に関しては量産化が進んでいけば価格はすぐに下がってきますし、大きさ・重さも日本が世界に誇る電池開発技術を持ってすれば数年以内に革新的な電池が開発できるでしょう。

充電設備などのインフラも今後急速に進んでいくことも予想できます。ガソリン車はガソリンスタンドなどの貯蔵設備がある場所でないと燃料を補給できませんが、一方の電気自動車は電気さえ通っていれば充電できるわけですから、ひょっとするとガソリンスタンドに給油をしに行くより簡単に電池の充電が出来るようになるかもしれません。
例えば、スーパーやデパートの駐車場に充電設備を設置することで買い物中に充電ができたり、家庭用電源で充電ができたり、果ては道路に埋め込まれた送電設備で走りながら充電したりと、あらゆる場所で充電できるようになる可能性があります。

3番目の航続距離に関しては今後の見通しはよく分かりませんが、電池の改良と共に長距離走行も可能になるでしょうし、充電設備の設置数でそれを補うといったことも考えられます。

あと10年もしたら世の中の車は全て電気自動車に入れ替わってしまうのかもしれませんね

こうして考えてみるとプリウスが天下を取ったように、電気自動車が天下を取る日も遠くはないような気がします。その電気自動車のメーカーがどこになるかですが、順当に行けば日産自動車ということになるのでしょう。
ただ、トヨタも電気自動車に関しては今後本格的に参入してきそうな気配ですし、圧倒的な資金力と販売網を駆使して日産を猛追することも予想できます。

いずれにしても、今後数年で電気自動車は一気に普及するでしょうし、将来的にも化石燃料を使用する現在の自動車(ハイブリッドカーを含めて)から、電気自動車への乗換え現象が拡大していきそうです。

10年以内というのは言い過ぎかもしれませんが、遠くない将来世の中の車は全て電気自動車に変わっているでしょう。そう予測しておきます。

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