コンピューター

車の車載コンピュータにもサイバー攻撃の可能性が。ハイテク化がもたらした新たな脅威とは?

ハイテク化・電子化が急速に進む自動車のシステム。
例えばトヨタ・プリウスのブレーキは電子制御でブレーキの踏み具合を検出し、それを元に必要な制動力を車載コンピュータが割り出し、各車輪に供給するという複雑なブレーキ制御方式を採用しているほか、これから一気に普及するであろう電気自動車などは更に車全体が電子制御のハイテク自動車だと言っても良いでしょう。
しかしこのハイテク化が車を運転する人にとって新たな脅威を生み出してしまったようですね。

車載コンピュータのセキュリティが想像以上に脆いことが判明

先に書いたように、ハイテク自動車となった最近の車はその制御に当然のごとくコンピュータが使われているのですが、そのセキュリティに関しては思いのほか壁が薄いというかほとんど裸状態なようです。

自動車を制御する車載システムに攻撃を仕掛ければ、運転手の操作を無視してブレーキをかけたりエンジンを停止させたりすることが可能になり、自動車の安全に深刻な影響をもたらしかねないという。
車載システムへの攻撃で自動車が制御不能に、研究者がセキュリティ問題を指摘:IT media

米ワシントン大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、車載コンピュータにコンピュータウイルスのようなものを進入させたり、プログラムコードそのものを意図的に改変することで、ブレーキを効かなくしたり、エンジンを止めたりと制御不能にすることができるそうです。

走行中の一定条件(例えば時速50Km以上とか)でそのサイバー攻撃が始まるようにプログラムすれば、スピードが出た状態でブレーキが効かなくなったりするなど、恐ろしく危険なことが考えられます。

更に心配なのは無線によるサイバー攻撃の可能性

上に書いたようなサイバー攻撃は車載コンピュータになんらかの方法で進入・接続して悪質コードを埋め込む必要がありますが、最近では無線によって車の現在情報、例えば現在位置や事故発生の情報を送信するなどの機能を持っている車種もあるそうです。
これらの車がもしサイバー攻撃の標的にされれば、車に近づくことなく車載コンピュータに進入することさえ可能になるでしょう。

今後こうした無線を使った車の情報管理といったシステムは益々増加していくことを考えるとサイバー攻撃を受ける危険性は、普通に事故の当事者になる確立よりも高くなる気もします。

もっと発想を飛躍させれば、外部からの無線による車載コンピュータへの進入によって車の鍵を開けたりだとか、エンジンを掛けたりだとか可能になるかもしれません。もっといえば、映画のように遠隔操作によって車を勝手に動かしたりだとか出来るかもしれませんね。
自分のマイカーが誰も乗っていないのに、ひとりでに走り出したりしたら?これは怖いですね。

現在のシステムはどの程度サイバー攻撃に耐えられるのか?

上で書いた自動車のセキュリティに関する研究をしている2大学によると、現在の車載システムの耐サイバー攻撃性能は「ほとんどないようなもの」ということです。つまり、簡単にシステムに侵入してコードを書き換えるなどの操作が出来る状態のようです。

メーカー側ももちろん対策や研究を進めているでしょうが、ハイテク化によって高度に複雑に制御できるようになり安全性が増した自動車のシステムですが、思わぬ副作用により新たな危険を生み出してしまったようですね。

そういえば少し前の記事にこんなことを書いていた私

以前車に早く装備して欲しい機能として真っ先にインターネットを挙げていました。
しかし、セキュリティに関する対策がなされるまでは「車でインターネット」などと悠長なことは言ってはいられないようですね。

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