レクサス「LFA」

国産スーパースポーツカーの頂上対決!『レクサスLFA』VS『日産GT‐R』を動画でどうぞ

トヨタVS日産。販売台数でトヨタ自動車に圧倒されている日産ですが、一つだけ負けていないものがありました。それは国産スポーツカーというカテゴリにおける順位です。しかし、それも過去の話となってしまいそうですね。
トヨタが威信を掛けて放つピュアスポーツ『レクサスLFA』の登場によって遂に、国内最強の座に君臨し続ける『NISSAN GT-R』の牙城に崩壊の危機が訪れています。

『レクサスLFA』VS『日産GT‐R』のゼロヨン対決。軍配はいかに?

アメリカの自動車メディア「モータートレンド」というところがYouTubeに両者の0-400m加速対決の動画を公開ています。早速ですがご覧ください。

負けてしまいました。日産はこれまでGT-Rに対して並々ならぬ情熱を注いできました。私にとってもスカイラインの名前を冠していたころから日産のGT-Rという車は常に憧れの存在でした。レースで勝つことを使命として生まれたGT-Rが数々の伝説を残してきたのと同時に、国内スポーツカー市場では圧倒的存在感を放ってきたGT-Rにとって耐え難い屈辱でしょう。

日産とGT-R

Nissan_GT-R_01

日産が販売不振にあえぎカルロス・ゴーンを社長に迎えてからも、GT-Rだけは特別な存在として扱われてきました。スポーツカーが下火になってきた時期にも重なっていましたが、GT-Rの開発は続けるとゴーン社長ははっきりと明言していたのを覚えています。
その期待にこたえるべく登場したGT-RはR35型になってスカイラインというラインナップから外れて独立した車種として、更なる輝きを放ってきたわけです。

国産スポーツカーとしての頂点に立ち続けたGT-Rは海外のスーパースポーツカー、たとえばフェラーリやポルシェなどに比べても決して見劣りするどころか、バブリーな匂いのするそれら高級外車より、走りに対してストイックなイメージがして、それがまたGT-Rらしさというか、その魅力を更に際立たせていたように思います。
新型GT-Rにビビッたポルシェ
R35型の日産GT-Rが登場したときのポルシェの動揺が見て取れるエピソードとして、日産がドイツの有名なコース「ニュルブルクリンク」でGT-Rが叩き出した当時の市販車最速タイムに、ポルシェが疑問を投げかけた、ということがありましたね。
GT-Rのコースレコードにビビッたのかどうかは分かりませんが、ポルシェはわざわざアメリカでGT-Rを購入して同コースで走らせて「そんなタイムは出ないじゃないか!」と抗議したとか。
この出来事をみても海外のスポーツカーがGT-Rと強く意識していることが分かるのと同時に、国産スポーツカーが世界に十分通用する証明となりました。

トヨタが遂に重い腰を上げた、久々のスポーツカー「レクサスLFA」はとんでもない車だった

何がとんでもないって、その車両価格ですが、何と驚きの37,500,0000円です。約4千万円近い値段の国産スポーツカーは市販車としては国内初ではないでしょうか?
もちろんスペックも値段に違わずとんでもないんですが、V型10気筒で排気量は約4.8Lの1LR-GUE型エンジンは最高出力560馬力(PS)を絞り出し、後輪駆動のこの車はまさにピュアスポーツと呼ぶにふさわしい車です。
1千万円前後で購入できるGT-Rと比べるとちょっと高額すぎますが、トヨタの本気さが伝わってきます。

国内の販売台数は165台限定となっていて、残念ながら?既に予定販売数分の予約が入っているようですね。実際にこの車に乗れるのは早くても来年ということになりそうです。

『レクサスLFA』&『日産GT‐R』の主要スペックを比較

価格差が大きいので同じステージ上で比較するのもちょっと違う気がしますが、ゼロヨンで対決しているのでこの際紹介しておきます。

『レクサスLFA』&『日産GT‐R』の主要スペック
車名 レクサス LFA NISSAN GT‐R
全長・全幅・全高(mm) 4,505 / 1,895 / 1,220 4,650 / 1,895 / 1,370
車両重量(Kg) 1,480 1,740
エンジン形式 1LR-GUE VR38DETT
エンジンの種類 V型10気筒DOHC V型6気筒ツインターボ
総排気量(ℓ) 4,805 3,799
駆動方式 後輪駆動(FR) 4輪駆動(4WD)
価格(税込み) 37,500,000円 9,240,000円

価格差が約4倍ありますので単純に比較することはもちろんできませんが、こうしてみてみるとレクサスLFAはスポーツカーというよりスーパーカーの部類に入るような気がします。
いずれにしてもレクサスLFAの登場によって国産スポーツカーに新たな風が吹くことになりそうですし、また一つ世界で勝負できる日本車の誕生と言えるでしょう。

記事の最初に紹介したレクサスLFA対日産GT-Rのゼロヨン対決はスタートでその駆動方式を生かしたGT-Rがリードするものの、中盤以降の車速の伸びはレクサスLFAがボディの軽さと大排気量のV10エンジンが功を奏したのか驚異的でした。
ただ、およそ1千万円の車とかたや4千万円近くの車の競争ということを考えると、GT-Rがいかにコストパフォーマンスが優れた車であるかを物語っているかのようです。
レクサスLFAの主なライバルはおそらくフェラーリやポルシェでしょうが、日産もこのまま黙っているとは思えません。今後の両者の関係がどうなるのか楽しみです。

「国産スーパースポーツカーの頂上対決!『レクサスLFA』VS『日産GT‐R』を動画でどうぞ」への6件のフィードバック

  1. アメリカ市場でレクサスLFAが500台限定販売と聞き心震わせるが内容をGT-Rと比較すれば昔のダットサンフェア・レディとLFAはダブるが悪くない車だろう価格も安く仕上げているので購入希望者は随分多い感じがします

  2. まぁ作りが違うので比べても結論はでないでしょうけどw

    ちなみにLFAのニュルラップはノーマルが7分24秒で、
    ニュルパッケージが7分22秒だそうです。かなり早いですね、先日ラップの動画を見ました。

    GTRもLFAも日本に誇れる車ですよね

    1. 私もウン千万するスーパーカーよりはるかに安い価格帯であのパフォーマンスを発揮するGT-Rは世界に誇れるスゴイ車だと思います。

      LFAはどちらかというとスーパーカーの部類だと思うのでGT-Rを作り出した日産を素直に評価したい気分です。

  3. この映像見るたびに、2012 LFAと2年も型落ちの2010 GT-Rを比べてもしょうがないでしょ、と思う。LFAは限定ということで、認可された560馬力、GT-Rは量産車のため、485馬力に抑えられてます。でも、今や、2011YMは530馬力(まだ余裕があるそうです)。ストレート勝負ならポルシェ911ターボSにも負けますが、コーナーリング性能は、遥に上。そういうことを検証もせずに、この映像だけを見て、LFAが上だという意見がまかりとおっているのは、極めて嘆かわしい。LFAは、ニュルのタイムをはっきり公表しなさいな。
    おまけに、レクサスは、大赤字になるから、LFAを今後、作る気なんてない。日産はGT-Rの世界をもっと広げようとしている。なんなら、スペックVやクラブトラックエディションと対決させてみたら。

    1. 確かにこの2台を同じステージで比較すること自体が間違いかもしれませんね。

      GT-Rは昔も今もそしてこれからも変わらず憧れの車であって欲しいと思いますし、日産もGT-Rへの思い入れはハンパないでしょうから、今後も頑張って欲しいと思う次第です。

      ご意見参考になりました。ありがとうございます。

    2. そうなんだよね、LFAってたかだか430馬力程度のエンジンしか搭載していなのに、560馬力ってカタログスペックでさ。
      これって詐欺だよね。

      で、GT-Rは490馬力程度出しているので、きちんと客が望んでいるスペックを出しているからね。

      まあ、NAの車はだいたい70%程度の出力が一般的で、LFAも同じだったって訳。
      トヨタもまじめに作ればいいのにさ、何時までたってもこういう販売方法で良いのかって、皆が思っているよ。

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