スズキ「ジムニー」

スズキに対する個人的イメージを一言。ダイハツがスズキを販売台数で抜いたそうなので便乗記事

私はスズキの車に対してあまり良い印象を持っていない。
世間的には軽自動車売り上げNo.1のメーカーとして広く認知されているだろうし、それは事実なので何も言うことはない。
ただ、5月度の新車販売台数でライバルのダイハツがスズキをわずかに上回ったそうなので、以前から私がスズキ(特に軽自動車)に対して持っているイメージを吐き出してみたいと思う。

個人的恨みにも近いが、初代ワゴンRがスタンドに来ると給油するのが嫌だった

スズキというか初代ワゴンRについてですが、私がガソリンスタンドに勤めていた時期はワゴンRやムーブなどのトールワゴンが登場してしばらく経過したころだったので、世の中の道路をそれらの軽自動車が沢山走っていました。
特にワゴンRはトールワゴンの先駆け的存在で、とにかく乗っている人が多く=ガソリンスタンドに給油に来る人も多かったのです。

初代ワゴンR

初代ワゴンR

当時ワゴンRは既にモデルチェンジしていて2代目となっていましたが、初代ワゴンRは売れまくったせいもあってよくスタンドに給油にやってきました。
初代ワゴンRに関して言えば、正直出来の良い車とは言い難く私は嫌いでした。

その理由はガソリンスタンドの店員ならではというか、ガソリンの給油に関することです。個体差もあるでしょうが、初代ワゴンRの給油口というのはほんとにエア抜けが悪く、ガソリンタンクにある程度ガソリンがたまってくると結構な勢いで給油口から噴出してくるのです。それもかなりの高確率で。

「それならゆっくりと給油すればいいんじゃ?」と思われる方もいるかもしれませんが、ワゴンRに関してはその手は通用しません。勢いよく給油しているときは当然のごとく噴き出してくるのですが、ゆっくり丁寧に給油していてもお構い無しに噴き出してくることがホントに多かった記憶があります。

お客さんからしてみれば、「なんだ、へたくそな店員だな」と思われていたかもしれませんが、あれは明らかに給油口周りの設計に問題があったに違いありません。だって、毎日嫌というほどいろんな車に燃料を給油していましたがあれほど高確率で、入れたガソリンを吐き出してくるワガママな車は他にありませんでしたから。

エンジンを掛けるときの音がイマイチ

これは私の主観というか感覚的な問題ともいえるので、万人に共感を得ることはできないかもしれませんが、イマイチなんですよ、エンジンスタート時のセルモーターの音が。

スズキの車(特に軽自動車)に共通する特徴といっていいと思いますが、やたらと甲高いというかエンジン大丈夫?という感じで金属同士が直にこすれている様な、もっと言えばシリンダーとピストンがオイルの粘膜がない状態で擦れ合っているような、そんな音に聞こえます。

特に冬の寒い時期にエンジンを掛けるときの音は甲高く聞こえて鳥肌が立ちそうな、そんなイメージです。

やたらとマフラーから白煙を吹くエンジン

ある程度走行距離が増えてくるとどんな車でも、エンジン内部の磨耗なり劣化なりで多少マフラーから白煙を吹くようになってきます。機械である以上それはいわば運命ともいえます。
それだけに日ごろのメンテナンスが大切なわけですが、スズキの軽自動車に搭載されているエンジンは特にその傾向が強いように思います。

アルトなどの低価格帯のモデルに搭載されているエンジンは現在『K6A型』が主流になっているみたいですが、その一つ前の『F6A型』エンジンを搭載している車種でひどい白煙を吹きながら走っているスズキの車を今でも見かけます。

もちろん、メンテナンスを怠ったり使用ガソリンの質などに大きく影響を受ける部分ですが、それ以外に何かしら要因がありそうな気はします。ちなみに初代ワゴンRの搭載エンジンは『F6A型』でした。

エンジンルームが心配なくらいスカスカ

これは最近のスズキの軽自動車全般に言えることかもしれませんが、エンジンルームがスカスカなんですよ、心配になるくらい。

「そんなものはメーカーのコスト削減による企業努力の結果だろ」
もちろん、そのとおりですがスズキの低価格帯車種のエンジンルームを覗くたびに「これで大丈夫なのかな?」と心配になるのです。

ただ、逆に考えれば『エンジンルームがスカスカ=メンテ性が良い』ともいえるわけで、人によってはこのスカスカ感は評価に変わる部分かもしれません。
それでもエンジンルームを上から眺めたときに地面がバッチリ見えるのはなんとなく心細い気がするのは私だけでしょうか?

ハンドルを切って曲るときに「カタカタ」音がするのは大抵スズキの車

駐車場などで低速時にハンドルを一杯に切りながら動いている車のタイヤ付近から、「カタカタカタ」と音がするのを聞いたことがありませんか?

等速ジョイントのイメージ図

等速ジョイントのイメージ図

駆動輪と操舵輪が1本の同じシャフトで共有しているFF車の弱点ともいえますが、シャフトとタイヤをつないでいる部分、等速ジョイントと呼ばれている部品は構造的にあまり強度のある物ではなく、経年劣化や磨耗によってガタが発生しやすく、それが「カタカタ」というような異音の原因になっています。

この音は結構大きく目立つので乗っている人は恥ずかしいのではないでしょうか?軽自動車はほぼ前輪駆動車なので、ほとんどの軽自動車にこの部品が付いていることになりますが、カタカタ音がして振り返ると大抵スズキの車だったりします。

路上にて前輪が左右バラバラの向きで走行不能になったスズキ車を最低でも2回は見た

ハンドル操作をタイヤに伝えるタイロッドという部品がありますが、それがもし折れたりしたらどうなるか分かりますか?ハンドル操作がタイヤに伝わらないわけですから片方のタイヤがもう一方と別な方向を向いたりして、走行不可能になります。

道路で交差点を曲ろうとしている車が突然止まって、見るとタイヤが左右バラバラの向きになっているのを見たことがこれまでに2回ありますが、両方ともスズキの車でした。ただの偶然かもしれませんが事実そうでした。

トールワゴンのジャンルを築き上げた功績は賞賛に値する

あまりスズキ車の欠点だけを挙げていてはスズキ車ファンの方に申し訳ないので、最後に少しばかりフォローを。

スズキは長い間軽自動車の販売台数でトップを走り続けてきました。5月の販売台数でダイハツに抜かれはしましたがその差はわずか200台弱です。
スズキの車が売れるのにはもちろん理由があるわけで、ひょっとすると世間一般的には私が思うほどスズキの車に対するイメージは悪くないのかもしれません。

ただ、トールワゴン軽自動車というジャンルを生み出して育てたスズキの功績は大きいと思います。
それまでの軽自動車は狭くて快適とは言い難くあくまでセカンドカーという位置づけだったのが、ワゴンRの登場によってファーストカーとしての立ち位置までを手に入れたわけです。いわば軽自動車の存在価値を引き上げた起爆剤となったのがワゴンRだったのです。

実を言うとワゴンRが登場する3年前に既に似たようなコンセプトの軽自動車が、三菱自動車から発売されていたのですが、トールワゴン流行の起爆剤としてはいささか役不足だったようです。三菱のミニカトッポですね。
ワゴンRの登場以後、各自動車メーカーがこぞって同様のスタイルの車を発売したことから、軽自動車の新しいスタイルが如何に斬新で優れていたかを表しています。ワゴンRが軽自動車に革命をもたらしたわけです。

スズキの軽自動車は現在でも売れ続けいてるわけで、私のスズキに対するイメージは単に思い込みと言えなくもないですし、最近の車種に関してはよく知らない部分も多いので改良されている事も多いでしょうが、これからも私はスズキの車には乗らないと思います。そんな私のマイカーはダイハツ・ムーブです。

「スズキに対する個人的イメージを一言。ダイハツがスズキを販売台数で抜いたそうなので便乗記事」への4件のフィードバック

  1.  ガソリンの吹きこぼれ→いれ方に問題あり
                すくなくとも聞いたことがない
     始動音→あれでつくってあって、しかもリコールの少ないスズキ。大丈夫に決まっている。思うのは勝手だが、押し付けることはしてはならない。
     マフラー白煙→オーナーの問題。メーカーの体質とオーナーの体質は比例しない。
     スカスカエンジン→スズキの車づくりの方針である小少軽短美を体現した結果。無駄がなく軽いためむしろいいこと。
     ハンドル異音→経年劣化。スズキだからではない。おそらくあなたが記事の通り認識しているのでスズキばかり鼻につくだけ。
     ハンドルバラバラ事故→偶然。変なオーナーに当たった車なら通る道。おそらくあなたが記事の通り認識しているのでスズキばかり鼻につくだけ。
     あと、あなたはダイハツが好きっていうかスズキが嫌いなんですね。ムーブじゃなくてムーヴだし。ダイハツは近頃多すぎる不正としょうもない品質低下リコールが相次いている。トヨタ周りは慎重に、ダイハツ製は避けたほうがいい。三菱が今アツいですよ。

  2. 特に軽自動車といいますが、HUSTLERやスペーシアなど主力車種に乗ったことはありますか?運転感覚が非常に軽く、ボディそのものも軽い上にマイルドハイブリッドなので燃費・走りも良好ですよ。ムーブからですとワゴンRカスタムZなども。NAでも非常によく走ります。別記事で、Keiとおっしゃいましたが、あちらもそう新しい設計ではありません。
    一度試乗してみるといいでしょう。個人的には、リコールに続き不正が発覚し、過去の不祥事・リコールもかなり多いダイハツ車はちと心配です。

  3. ガソリンの吹きこぼれは下手なだけ。というか、車に乗っていればガソリンやオイルが自分にかかるくらいよくあることです。エンジンの音がいまいち…はディーゼル車にも言えるのではないでしょうか。わたしはディーゼル音が苦手なのでマツダや外車が得意ではありません。白煙はメンテナンスの問題。わたしはワゴンRソリオに23年乗っているけれど、19年乗っている並行キューブと大差ないというか、白煙など吐かない。半年に一度点検とオイル交換をちゃんとすれば大丈夫。初代ワゴンRは昔母が乗っていたが文句なしといっている。エンジンが小さくてもちゃんと走るから大丈夫。カタカタ音は整備不良。
    スズキに対する風評被害。

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