日本自動車工業会(JAMA)というところがこのブログにぴったりの資料を作っていましたのでご紹介します。
その名も『素敵なカーライフの過ごし方』
中身はこのブログでもたまに紹介しているような車や運転についてをまとめたようなものですが、イラストを使って更に分かりやすく解説してあります。その中から気になったものを更にピックアップしてみました。
カーライフを楽しむためには車の安全な運転法、使用法を知るということ
カーライフの楽しみ方なんて人それぞれでいいと思いますが、忘れてはいけないことや知っておいたほうがよいことがいくつかあると思います。
交通ルールなんかは基本中の基本ですが、車を更に便利で安全に使うための知識や注意点をまとめた資料がこちらです。
すてきなカーライフのすごし方:日本自動車工業会(JAMA)
よくできた分かりやすい資料ですが、その中からいくつか取り上げてみます。
安全の基本はシートベルト。SRSエアバッグは補助装置
最近の新車ではほぼ標準装備といってもいいと思うのが、SRSエアバッグです。いざというときのクッションとしてその機能を知らない人はいないと思いますが、エアバッグが付いているからといって必ずしも安全だとは限りません。
エアバッグの効果が最大限に発揮されるのはシートベルト着用時であるということ
交通事故総合分析センターによるとエアバッグが開くほどの交通事故でシートベルトをしていた人と、していなかった人ではその死亡率には15倍の差があるそうです。
つまりエアバッグ装備車で事故の際にエアバッグが開いたとしても、シートベルトをしていないとほとんど意味がないということです。
更に、交通事故の際にエアバッグが必ず開くとは限らないということ
事故の状況や衝撃によってはエアバッグが作動しないことがあるそうです。例えばオフセット衝突と呼ばれる衝突の方向がクルマの中心からはずれたときや、追突されたとき、トラックの荷台の下に突っ込んだときなどはエアバッグが開かない可能性があるそうです。
エアバッグはあくまでシートベルトの補助装置だということを認識しておくことが重要だということです。
最近増えてきた電動スライドドアは意外に危ない
電動式のパワースライドドアはとても便利ですが、危険な側面もあります。基本的には閉まる際に手や物が挟まっているとセンサーが感知して閉まらなかったりしますが、センサーの感知不可能な子供の小さな指などが挟まった場合はそのまま閉まってしまう可能性があります。
更にスライドドアが中途半端に閉まったときに完全に閉めてくれるオートクロージャー機能ですが、その機能を知らない人をたまたま乗せた時などは前もって教えておくなど注意が必要です。
いざというときにフルブレーキングできますか?
ABSはブレーキング時にタイヤがロックしないように、ブレーキにかかる圧力を自動的にオン・オフを繰り返す機能です。ブレーキというものは思い切り踏みつけると意外にあっさりタイヤがロックしスリップをはじめるもので、制動距離(止まるまでの距離)が長くなってしまいます。
そのスリップを防止するための装置がABSというわけですが、いざというときの急ブレーキではこれまた意外にブレーキを十分踏むことができていない人が多いそうです。
ABSはタイヤがロックするほどの力でブレーキペダルを踏みつけたときにはじめてその能力が発揮されるます。したがってABS装着車で急ブレーキを踏むときは思い切りブレーキペダルを踏み込むということと、踏んだらあとはABSの動作にまかせて力を緩めずに踏み続けることが重要です。
ABSが動作している間はペダルに振動が伝わってきますので、ビックリしてブレーキを緩めないようにすることも心に留めておきましょう。
車に付けたアクセサリーで自然発火する可能性があるそうです。
これは私も知りませんでしたが、車のウィンドウに人形や神社のお守りなどのアクセサリーを付けたりすることがありますよね。それらについている吸盤がレンズの役割を果たして夏場の強い日差しで、車内の1点だけ温度が異常に上がってしまい最終的には自然発火することもあるそうです。
車の簡単な点検は自分で
最低限の簡単な点検くらいはできたほうが良いし、オーナー自らが責任を持ってするべきことだと思います。そのためにはメンテナンスに関する多少の知識は必要ですし、少しくらい手が汚れるのも我慢しなければいけません。
以下に最低限覚えておいたほうがよい簡単な点検項目を挙げます。
- エンジンオイルの量と汚れ
- ブレーキオイルの量
- 冷却液(クーラント)の量
- バッテリー液の量
- ウォッシャ液の量
- タイヤの磨耗、エア圧
この6点だけは週に1度くらいは点検しておいたほうがいざというときに慌てなくて済むと思います。
運転手や同乗者の安全が守られてこそカーライフは楽しく過ごせます。更に道路を走らせる以上は他の車や歩行者に危険を与える可能性のある車なので、カーオーナーがしっかりと責任を持つ事がとても大切ですね。
今日も楽しいカーライフをお過ごしくださいね。