以前車の納車に絡むトラブルの実例を記事に書いたことがありましたが、内容がほぼ同じ事件がなんと三菱のディーラーであったそうです。
しかも今回の事件は三菱のディーラーと自動車販売業者とのいわばプロ同士の取引で起こった出来事で被害額も桁違いです。
やっぱりこんなことがあるんですね、しかも業者間の取引で・・・。
甘い話にはやっぱり裏があるという良い実例
良い実例とはちょっと言葉がおかしいですが、「世の中そんなに甘くはないよ」ということがよく分かります。
三菱自動車ディーラーの「湘南三菱自動車販売」(鎌倉市)の元販売係長(47)が、自動車販売業者に割安で新車を売る契約を持ちかけ、先に代金を受け取りながら一部を納車しないなどの取引を繰り返し、販売業者とトラブルになっていたことがわかった。
湘南三菱自販 代金受領、納車せず:asahi.com
この事件では関わった元販売係長の言動に不自然な点が多々あったにも関わらず、10数社の業者が騙されてしまったというから驚きです。
例えば、以下のような不自然すぎる内容です。
- 通常の販売代金の3割~5割引という信じられないほど安い値段での取引
- 代金の支払いを納車前にしかも元販売係長個人の銀行口座に振り込ませる
さらに納車が遅れていることを業者から追求されたときの言い訳が
- 「データの移し替えに時間がかかる」
- 「三菱のせいだから勘弁して」
などと苦しい言い訳を繰り返していたそうで第3者から見ると明らかに嘘くさい取引内容だったようです。
そんな取引を5年ほども繰り返していたというから、被害に遭った業者はもちろん係長が勤務していた三菱のディーラーも何らかの異変は察知していたはずです。
業者は三菱の責任も追求する方針のようですが、社員を管理する立場の会社としては責任を免れないでしょうね。
車を通常よりはるかに安く買えるなんて素人同士だろうとプロ同士だろうとありえないと思うこと
今回はプロ同士の取引で起きたトラブルですが、私が以前経験したトラブルは身近で割とありがちなものでした。
要するにどんなシチュエーションだろうと車ってそんなに安く買えるものではないものではないはずです。だからこそ美味い話に飛びつく人もいるのでしょうけど、そんな話がもし耳に入ってきたときは欲望に負ける前にしっかりとその取引が確実で妥当なものか見極める必要があります。
甘い話には裏があるという当たり前すぎる格言を忘れずに慎重に行動しましょう。