世間ではすっかりトヨタがリコール隠しだの証拠隠滅だので悪役になってしまっていますが、実はそれ以外にも結構なリコールの届出が国土交通省には届いているのをご存知ですか?
以下は今月2月中に各自動車メーカーが国土交通省に届け出たリコールの一覧です。(※本日28日は含まれていません)
2010年2月度各自動車メーカーのリコール届出
- 原動機(ヘッドアイドラギヤ固定シャフト)の不具合:株式会社タダノ
- シビリアンのリコールについて:日産自動車
- ふそうファイター、キャンター、エアロミディ、ローザの原動機(ヘッドアイドラギヤ)のリコールについて:三菱ふそう
- いすゞエルガ・ガーラのリコールについて:ISUZU
- プリウス、プリウス(PHV)、SAIのリコール:トヨタ自動車
- ラグレイトのリコール:ホンダ
- インスパイア、セイバーのリコール:ホンダ
- いすゞエルフのリコールについて:ISUZU
- ジェンマのリコールについて:スズキ
- 内装カバー(Aピラートリム)の不具合:Audi Jpan
- 「パンダ」制動装置 (ABSコントロール・ユニット)の不具合:フィアット
- 緩衝装置の不具合:矢野特殊自動車
- アトレーワゴン、ハイゼット、アトレー、ハイゼットデッキバンのリコールについて:ダイハツ
- ティーダなど9車種のリコールについて:日産自動車
- エブリイのリコールについて:スズキ
- 電気装置(ボディ電装品制御ユニット)の不具合:プジョー・シトロエン
トヨタのリコールは規模が大きかっただけに国内外で問題となり大きな話題となりましたが、それ以外にこんなにリコールの届出が出されているんですね。
製品の欠陥などはある意味完璧には防げないような気がしますし、それよりも大切なのは自社の製品に欠陥があることをきちんと認めて必要な修理などを迅速に行うということが、各メーカーに求められている責任だと思います。
ここ最近の不況からようやく景気も上向いてきている中、製品の不具合に関する情報開示が遅れたりすると景気回復の波には乗り損ねてしまうばかりです。
一説によるとトヨタ自動車は一連のリコール問題で1800億円もの損失が出る予想らしいですが、関連企業などは相当な影響がありそうです。
不具合・欠陥がなんだ!堂々とリコールを届ければいいんじゃないの?
リコールを発表すると経済的損失やイメージのマイナス評価などで大きなダメージがあるのは当たり前ですが、だからといってリコールを隠蔽したりするとそれが公になった場合のダメージなんて前者の比ではないはずです。
逆に不具合などの素早い発表は長い目で見るとかえって企業イメージの向上につながることになると思います。
不具合があっても欠陥があってもしょうがないじゃん。発表してスッキリすればいいじゃん。っと思いました。それではまた!
画像roel1943