季節を問わず常にマイカーのトラブル上位に君臨するバッテリー上がり。この時期の寒い朝などはエンジンが掛かりにくくなって出勤時などはあわてることもありますよね。
バッテリーが過放電することにより蓄電量が低下して、エンジンをかけるための電力が供給できなくなるのがバッテリー上がりですが、普段からあることにほんの少し気を付けていればそんなトラブルから遠ざかることができるかもしれません。
季節を問わずトラブルの多いカーバッテリー
JAF(日本自動車連盟)によると平成20年度のロードサービスの主な出動理由は4輪・2輪共に過放電バッテリーが第一位だったそうです。というより毎年バッテリー上がりが出動理由の第一位でした。
バッテリーのトラブルは冬の寒い時期に起こりやすいというイメージだったのですが、JAFの統計では夏場でも出動理由のトップにはバッテリー上がりが入っていました。確かに夏場はどうしてもエアコンを常時付けっぱなしということも多いので、当然といえば当然ですね。
そもそもカーバッテリーの電気の流れってどうなってるの?
電装品の多くなった最近の車ではバッテリーが果たす役割は増す一方ですが、車の電気の流れって一体どうなっているのかご存知ですか?
1.エンジン始動
車のキーを差込みイグニッションを回すとバッテリーに蓄えられた電力でスターターが作動し、クランクシャフトを回すと同時に点火プラグにも電力を供給し、混合気を爆発させエンジンが回転を始める。。
2.電力発電
エンジンが回転を始めるとクランクシャフトを通してベルトに回転力が伝わり、オルタネーター(発電機、昔はダイナモと言っていた)が回り発電を開始する。
3.蓄電
オルタネーターが発電した電気はバッテリーに蓄電されて、再び点火プラグやエアコン、カーステレオなどの電装品に供給される。
車の電装品の消費電力TOP5
車は数多くの電装品が集まっていますが、その中で電力消費量の大きなものは以下の5つです。
- 1位 カーエアコン
- 2位 リアデフォッガー
- 3位 ブレーキランプ
- 4位 ヘッドライト
- 5位 ワイパー
カーエアコンが電気を食うのはまぁ分かるとして、ブレーキランプやワイパーなども消費電力が大きいことが分かります。
意外だったのはTOP5にカーオーディオが入っていなかったこと、案外消費電力は少ないのですね。
バッテリー上がりを防ぐには消費電力を減らす。点きっぱなしになっていませんか?
バッテリーが過放電に至るのはその車の電力発電量を電気の使用量が上回ってしまい、バッテリーの蓄電量が低下するためです。つまり消費電力を減らせばバッテリーの消耗が抑えられバッテリー上がりの可能性が減少するということです。
ここでもう一度上に挙げた消費電力TOP5を見ていただきたいのですが、消費電力第2位に「リアデフォッガー」ってありますよね。これって何のことかご存知ですか?
リアデフォッガーとはリアガラスの曇りを取るためにガラスに貼られた熱線のことです。リアガラスにあみだくじのように張り巡らされていますが、エアコンに次いで消費電力の大きな電装品です。
普段はその存在すら忘れられているデフォッガーですが、スイッチが入りっぱなしになっている車って結構多いんです。
リアデフォッガーのスイッチを切る。ただそれだけ
必要のないものは電源オフするのが省エネの基本。使っていないものはスイッチを切っておきましょう。たったそれだけであなたが出勤前、あるいは出先での思わぬバッテリー上がりであたふたする確立はグッと減るかもしれません。