タイヤが劣化してくるとサイドウォール(タイヤ側面)に細かなヒビ割れが発生してきます。でもどのくらいのヒビ割れなら安心して走行できるのかって判断が難しいですよね。
日本自動車タイヤ協会というところが、ヒビ割れの危険度を『継続使用可能』⇒『継続使用可能(要経過観察)』⇒『要注意』のレベルに分けたわかりやすい資料を作っていますので紹介します。
タイヤのクラック(ヒビ割れ)発生時に使用可能かどうかの判断基準
簡単に言うとクラックがタイヤ内部のコード(カーカス)に達している場合は即交換が必要です。(図では2)
ご覧のとおりタイヤのサイドウォール(側面)は非常に薄く、クラックがわりとすぐタイヤの骨格であるカーカスまで達してしまいます。
ただ、ヒビ割れ発生=交換というわけではなく、そのキズの深さによって深刻度が変わってきますのでよく観察する必要があります。
下の資料は日本自動車タイヤ協会(JATMA)のタイヤ安全ニュースです。わかりやすくクラックのレベル別に解説してくれてます。
クラックが亀裂にまで成長したら要注意!
細かなヒビ割れもさらに進行すると深い溝状の亀裂となっていきます。亀裂が広がりタイヤ内部へと深さが増すにつれ、タイヤバーストの危険度は一気に高まるため、亀裂と判断できるタイヤは即交換したほうが安全です。
走行可能かどうかの判断は、亀裂の溝の幅と深さで確認しましょう。深さがない細かなスジ状の溝なら使用可能(要経過観察)、爪の先端が入るほどの溝なら危険な亀裂とみなし即交換のサインです。傷が内部のコードに達している可能性が充分にあります。
実際には、ヒビ割れが内部のコードまで達しているかどうか断定はできないため、ヒビが小さいから安全と思わずに、こまめに経過観察をすると同時に空気圧の定期的なチェックで交換時期を見極めることが必要ですね。
上に掲載した資料を詳しくご覧になりたい方は下記リンクからどうぞ。
関連リンク
⇒一般社団法人 日本自動車タイヤ協会HP
⇒タイヤ安全ニュースNo.72(pdf)
こちらはブリヂストンの資料ですがあわせてどうぞ。
⇒家族の安全ドライブ情報(2012年9月14日版)(pdf)
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