路上トラブル

これまで経験した路上トラブルで困ったものランキング。と、そのとき取った対処法

パンク、オーバーヒート、バッテリー上がりなど予期せぬ路上トラブルってほんと困りますよね。

私は運転免許を取得してからこれまで、ほとんど毎日のように車を運転してきました。その間それなりに路上トラブルを経験してきたわけですが、そのなかで「これは困った」というトラブルにランキングをつけて、その時どんな方法で対応したかを紹介します。

第1位 「ブレーキが効かない」回数1回 危険度★★★★★

ブレーキ
これは車の免許を取立てのころのトラブルです。

ブレーキの制動力が突然ゼロになったわけじゃなく、徐々に効きが悪くなり最終的には力いっぱいブレーキペダルを踏みつけてもなかなか止まらなくなりました。

当時の私は免許取立て&メンテナンスの知識が皆無だったこともあり、ブレーキがほとんど効かなくなるまで違和感に気付きませんでした。

そんな危険な状態でしたが当時の知識・経験では対処できるはずもなく、とにかく必死にペダルを踏み込むばかりでした。つまり対処できなかったということになります。

対処法 ・・・ 対処できず

このときは対処できませんでしたが、今同じトラブルに見舞われたら、サイドブレーキで急場をしのぐなり、走行をあきらめるなりの方法で対応すると思います。
あるいはもっと早い段階で異変に気付き、ブレーキ周りをチェック⇒修理ということになると思います。

第2位 「クラッチが切れない」回数1回 テクニックでカバー度★★★★★

マニュアル車のシフトノブ
これはマニュアル車を運転したことがない人にはわからないと思うので簡単に説明します。

オートマ車では自動でギア比を切り替えてエンジン回転数と速度を調整しますが、マニュアル車ではクラッチ(ブレーキペダルの左)を踏んで、エンジンとトランスミッションの接続を解除し、ギアに負荷がかからない状態でシフトノブを車速にあったギアに入れます。通常1速~5速までのギアがあって車速が速くなるにしたがい数字の大きなギアで走行するわけです。

で、「クラッチが切れない状態」とはクラッチを踏んでもエンジンとトランスミッションの接続が解除できずに、ギアが抜けない状態のことを言います。

そうなると、ギアチェンジができなくなるだけじゃなく、ブレーキを踏んで止まろうとすると必ずエンストしてしまいます。(マニュアル車ではギアを入れたまま車を静止できない)
そればかりか半クラッチが使えないため、停止状態からスタートするのも非常に苦労します。

そんな厄介な場面での対処法は、

対処法 ・・・ クラッチを踏まずにギアチェンジする

これは完全に技術的に対処が可能です。
詳しくはクラッチを踏まずにギアチェンジする方法を読めばわかりますが、結論を言うとマニュアル車はクラッチを踏まずにギアチェンジすることができます。

気をつけないといけないのが、この方法ではトランスミッションやクラッチを痛める可能性が高いってことです。その場をなんとか乗り切りたい場合のみ使うべきテクニックです。

ただ、現在販売されているマニュアル車はたいてい、クラッチを踏まないとエンジンがかからない仕組みになってると思うので、この方法は通用しないかもしれません。

第3位 「オーバーヒート」回数多数 道具と水しだい度★★★★★

オーバーヒートした車
画像:Zlatko Unger

最近は夏の暑い時期でも路肩でボンネットを開けて、止まっている車を見かけることが少なくなりましたが、私の場合何度となくオーバーヒートには遭遇してきました。その数おそらく10回以上。

ご存知ない方もいるかもしれませんが、車のラジエーターというやつは冷却液さえ入ってればOKというわけじゃなく、他の原因によってオーバーヒートすることも多々あります。
そして、原因によって対処法も変わってくることになります。

で、私の場合もっとも多かったのが、サーモスタットの固着による冷却液の循環不良によるオーバーヒートです。サーモスタットは簡単に説明すると、『自動で開閉する温度調整のための弁』で、これが閉じた状態で固着すると、エンジンの熱を吸収した冷却液が循環しなくなり、ラジエーターで冷やすことが出来ずにオーバーヒートしてしまいます。

サーモスタットが固着するといくら冷却液が満タンでも簡単にオーバーヒートしてしまうため、その場での対処法としてはサーモスタットを外す以外にありません。

対処法 ・・・ サーモスタットを外す(サーモスタット固着の場合のみ)

ただし、サーモスタットはエンジンの熱を吸収した高温の冷却液に浸かっているため、温度が下がるまで外すのは非常に危険です。更に、ホースやネジ類を外すための工具が必須なのと、サーモスタットを外す際にこぼれた冷却液代わりの水が確保できない場合は自走をあきらめるしかありません。

ついでに、他の原因でオーバーヒートしたときには、

  • 冷却液不足 ・・・ 水を補充
  • ホースの穴あきによる冷却液不足 ・・・ 穴が小さかったので水を補充しながら走行

ちなみに、ホースに開いた穴に噛んだガムを貼り付けても水漏れには全く効果ありません。試したのでわかります。

ところで、サーモスタットの固着で何回もオーバーヒートした経験から得た教訓があります。それは、「サーモスタットは純正品を使え(安物は使うな)」です。

第4位 「バッテリー上がり」回数2~3回 ブースターケーブルなくてもエンジンかけるぜ度★★★★★

バッテリー上がりの車にブースターケーブルをつなぐ
画像:zoovroo

一般的なドライバーの場合、バッテリー上がりがもっとも経験する可能性が高い路上トラブルかもしれません。

バッテリーが上がるのはほとんどの場合、駐車中の過放電かバッテリーの寿命が原因なので、その場で車屋さんやJAFを呼んで対応するか、誰かにお願いしてブースターケーブルをつないでエンジンをかけることになると思います。

助けてくれる人がいなければ、JAFなどを呼ぶしかないですが、救援車がいればなんとかなりそうです。でも、その場合でも双方の車にブースターケーブルが積んでなければ、結局あきらめることになるのでしょうか?

私は諦めが悪いので、ケーブルがない状態でもなんとかしてエンジンスタートしました。

どうしたかというと、救援車の運転手に了解を得てバッテリーを外させてもらい、自分の車に取り付けエンジンを始動させます。そのあとは、借りたバッテリーを外して相手の車に戻し、自車のバッテリーを元の場所に装着して走行します。

実際にこの方法で急場をしのいだのはあとにも先にも1回だけです。

対処法 ・・・ 救援車のバッテリーを外して故障車に取り付けエンジン始動

ブースターケーブルがなくともこの方法で、エンジンをかけることはできます。ただし、この方法はオススメできません

相手に多大な迷惑をかけることになる(時計やオーディオの設定が初期化される)し、始動中のエンジンルームからバッテリーを外す行為が危険だからです。もちろん、工具も必要ですね。

したがって、対処法というよりこんな方法もあるんだ程度に覚えてください。もちろんブースターケーブルがある場合は普通にバッテリー同士をつないでエンジンをかけます。

路上トラブルの王道といえば「タイヤのパンク」だけど

運が良いのかたまたまか、釘が刺さったとか穴が開いたとかでパンクしたことが一度もない(もしくはあったけど忘れてるだけかも)のでランキング外です。
ただ、パンクの対処法と言ってもスペアタイヤに交換、もしくはパンク修理材で応急修理くらいしか思いつきませんのでいずれかの方法で対応することになると思います。

ランキングを振り返ると、やはりブレーキトラブルが一番印象に残ってますね。下り坂でブレーキがほとんど効かなかったのはほんと怖かったです。

私のカーライフでは路上トラブルで走行不能に陥ったことはまだありません。バッテリー上がりもオーバーヒートもその場でなんとか対応して車を走らせて家までたどり着いています。

この困ったランキングと路上トラブル対処法が何の役に立つかはわかりませんが、予備知識として知っておいたらいつか役立つことがあるかも?しれません。

一番いいのは、トラブルフリーのためにメンテナンスを欠かさないことですが、トラブルを経験することで、いざというときに慌てずに落ち着いて対応できるようになると思います。

しかし、最近の車はとても出来が良くてホントにトラブルが少ない気がします。周りでも車に関するトラブルの話をめったに聞かなくなりましたね、いいことだ。

トラブらないのが一番だけど、万一トラブルに遭遇したらそれもカーライフ。ちょっとしたトラブルなら楽しむくらいの余裕を持ちたいものですね。

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