ダイハツ「イース」の登場がエコカー業界に新たな風を吹き込んだのか、イース発売直後だというのにトヨタから新型ハイブリッドカーのうわさが出てきました。
燃費は驚異の40km/ℓオーバーというトヨタ「アクア」は一体どんな車でしょうか?
ダイハツ「イース」に対してトヨタが出した答えはやはりハイブリッド
トヨタがダイハツからのOEM供給で来年ラインナップに加える予定のイース、トヨタでの車名はまだ発表されていませんが、その発売前に自社開発のハイブリッドカーを出すことになるようです。
下の画像はデトロイトモーターショーにトヨタが出展した、アクアの原型となるプリウスCで、ベースとなる車体はヴィッツを改良したものです。
ボディクラスはヴィッツがベースということでプリウスより小型なコンパクトクラスになりそうです。
価格は170万円前後か
コンパクトカーらしく値段もプリウスよりコンパクトに170万円前後と予想されています。
同社のプリウスが205万円とそれほど価格差が無いように見えますが、燃費がプリウスより大幅に向上している点を考慮すると十分に安い価格設定といえそうです。
直接のライバルとなりそうなのはホンダの低価格HV車「フィット ハイブリッド」(159万円から)ですが、価格差は10万円程なのに対し、燃費は「フィット ハイブリッド」が30km/ℓなのでアクアに大きく差を付けられそうです。
アクア発売と同時に他のハイブリッドカーは苦戦を強いられそうですね。同社のプリウスですらアクアにシェアを握られそうです。
そんな中、エコカーの中で超が付くほど安い価格を実現したダイハツ「イース」との対決が面白くなりそうです。燃費ではアクアに大きなアドバンテージがありますが、価格はイース(79.5万円~)に対してアクアはおよそ2倍となっています。
燃費差と価格差これをユーザーがいかに判断するかが勝負の分かれ道となりそうです。
省燃費性能と価格のバランスが決め手
今後、ユーザーがマイカーの買換えで重視するポイントのうち、価格と省燃費性能がますます大きなウェートを占めてくるのは必然です。
プリウスの登場は衝撃でしたが燃費と引き換えに価格を犠牲にしていた感は否めません。エコカーの選択肢がプリウス以外に広がった今、低燃費であると同時に価格でも勝負できる車がトヨタには求められていました。そんな中、来年早くにトヨタから発売予定のアクアは、価格と省燃費性能のバランスに優れています。
アクアの詳細な情報はまだ明らかではありませんが、今後ダイハツ「イース」の売れ行きと共に大いに気になる存在なのは確かです。
アクアに興味津々です。昔のファミリヤやシャレードが好きだが中古のカローラやサニーを乗り継ぎ今は新車のフィットに乗っています。本田フィットに期待していたHVがトヨタから出て心が揺れる。専門家がコストカット手抜車だと評価していて不安です。どうなのでしょうか教えて下さい。
>>桜 金太郎さん、コメントありがとうございます。
まず、コストカットと手抜きは「=」ではないことを認識する必要があると思います。
ダイハツの超低燃費車「イース」は大幅なコストカットで低価格を実現していますが、手抜車とは誰も言わないでしょう。
専門家の方がアクアのどこを取ってコストカット手抜車と評価したのか分かりませんが、コスト削減は世界中どんなメーカーでも当然必死になってやっていますし、だからと言って手抜きをしているわけではないですよね。
アクアはヴィッツをベースに開発されていますが、コストを追求する上でプラットフォームを共有することは自然だと思いますし、それだけで手抜きとは呼べないと思います。
ただ、材料費についてはトヨタから材料メーカーへ強烈なコストダウン要請(命令?)が出ているようで、そのあたりを専門家たちが不安視しているのではないでしょうか?安い材料を使って良い物が作れるわけがない、と。
ネットで調べていると、アクアの内外装や装備品についての酷評が多いようですが、そういった人たちはアクアの価格を忘れてるようです。今のプリウスの内外装・装備をそのままで燃費を40km/ℓオーバーにした場合でも価格は当然据え置き!だと思っているのでしょうか?
燃費が40km/ℓだとしても価格が300万円以上だとかミドルクラスの値段になると、エコカーの買換えがひと段落して、ましてやエコカー補助金もない今、そんな車がバカ売れするはずがありません。
トヨタは手抜きだと批判されても低燃費・低価格を追及することで、今求められているニーズに対応できるという現実路線を選んでいるに過ぎないのだと思います。