笹子トンネル天井崩落事故の状況

中央道の笹子トンネル崩落事故で死者9名。以前から事故の可能性を指摘する声も

中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井の崩落事故は本日で救出作業を終了し、山梨県警から死者9名、重軽傷者3名の被害者が発生したとの発表がありました。

同県警はこのトンネルを管理するNEXCO中日本について、設備管理の不備について業務上過失致死傷容疑で捜査を始めています。
さらにネット上ではかなり以前からトンネルの危険性が指摘されており、NEXCO中日本への非難の声が高まっています。

トンネル開通前に会計検査院から施行不良を指摘されていた

旧道路公団時代の1975年に完成した笹子トンネルは、供用開始前の1976年11月に会計検査院からトンネル施工の不備が原因による強度不足を指摘されていたと明らかになっています。

NEXCO中日本によると、その不良箇所はしっかりと補強工事がなされており、今回の事故とは結びつかないと説明しています。

ところが、ネット上には次のように指摘する声が遅くとも2003年にはあったようです。

笹子トンネルの謎

この笹子トンネルというやつは、「トンネル内の渋滞をなくすため」と称して休日はトンネルの手前で車線規制を行うのだ。トンネルの手前で車線を一つに絞り、トンネル内では2車線に戻すため、トンネル手前は大渋滞だが、トンネル内はカールルイスも全力疾走が可能なくらいにすいている。

~ 中略 ~

 他のトンネルでもこういうことをしているのなら分かる。トンネル内で渋滞するとまずい理由というのは、何人かの人から意見を頂戴している。わからないのは、この笹子トンネルだけは、ということなのだ。日本全国、トンネルはたくさんあるのだから。この笹子トンネルだけは何が特別なのか?
 笹子トンネルはいつ崩れてもおかしくないくらい老朽化が進んでいるため、もしもの時の被害を最小限に抑えるための処置なのだろうか?こんな風に邪推したくなる。

上に引用した記事は2003年のものなので現在も同じ状況が続いていたかは不明ですが、トンネル完成当時からつい数年前までの状況を考えると、今回の事故が起こったことも不思議ではなさそうです。

笹子トンネル天井崩落事故の状況
笹子トンネル天井崩落事故の状況

左の図は笹子トンネルの天井が落下した様子を再現したものですが、崩落したのはトンネル本体上部の天井と、天井板を支える吊り金具をつなぐボルトが抜け落ちていたそうです。

NEXCO中日本では事故の原因として、老朽化あるいは東日本大震災による影響の可能性もあると説明しています。

また国土交通省では高速道路において天井の崩落による死亡事故は過去に例がないそうです。

詳しい事故原因と責任の所在はこれからの捜査を待つしかありませんが、NEXCO中日本にはしっかりとした対応をしてもらいたいですね。

最後に走行中に突然事故に巻き込まれた方たちのご冥福をお祈りしたいと思います。

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