日産自動車は9月3日に発売した新型「ノート」の販売台数が2週間で21,880台に達したと発表しました。

ここ数年ヒット車に恵まれず、トヨタとホンダの首位争いを眺めるだけだった日産にしてみれば待望の大ヒットになるかもしれません。

プリウス・アクア・のトヨタハイブリッド軍団の牙城を崩せるか

下の表は8月の軽自動車を除いた新車販売台数ランキングです。

順位	車種名	メーカー	販売台数
1位	プリウス	トヨタ	23,828
2位	アクア	トヨタ	19,076
3位	フィット	ホンダ	12,249
4位	セレナ	日産	9,872
5位	カローラ	トヨタ	6,861
6位	ヴィッツ	トヨタ	6,274
7位	フリード	ホンダ	5,633
8位	ポルテ	トヨタ	4,883
9位	スペイド	トヨタ	4,670
10位	ステップワゴン	ホンダ	4,300

日産のニュースリリースによると、既に2万台を超える台数を受注しているとのことなので、実質プリウスとの一騎打ちになりそうです。ニュースリリースは18日時点のものなので、8月が終わるころには更に販売台数を伸ばすであろうノートが首位を獲得する可能性が高そうです。

ノートとライバル２車種の売れ筋グレードを比較

直接のライバルとなりそうなのはアクアとフィットですが、それぞれ売れ筋グレード同士を比較してみると以下の通りに。

車種名	ノート	アクア	フィット
画像
売れ筋グレード	X DIG-S	S	13G・スマート セレクション
価格（税込）	1,499,400円	1,790,000円	1,320,000円
ボディサイズ(mm) 全長×全幅×全高	4,100×1,695×1,525	3,995×1,695×1,445	3.900×1.695×1.525
室内寸法(mm) 全長×全幅×全高	2,065×1,390×1,255	2,015×1,395×1,175	1.825×1.415×1.290
総排気量	1.198L	1.496L	1.339L
最高出力(kW(PS)/rpm)	72(98)/5600	54(74)/4,800	73(99)/6,000
燃費(JC08モード)	24.0 km/L	35.4 km/L	21.0 km/L

アクアの燃費は相変わらず圧倒的ですが、納期が現在3ヶ月以上となるため大きなネックになりそうです。

価格面ではフィットが最も低価格ですが、ノートとの燃費3.0km/Lの差をユーザーがどう評価するか、で決まりそうです。アクアはこの3車種の中では最も割高に見えますが、燃費の差を考慮すると仕方ないと思います。が、やはり30万円の価格差はこのご時世には非常に大きいような。

性能面では1.2リッターのエンジンながら、ワンサイズ大きいフィットに肉薄する最高出力となっており、非常に魅力的です。このパワーは新開発のHR12DDRエンジンによるもので、1.2L直噴ミラーサイクル+スーパーチャージャーの組み合わせでクラスを超えた出力を可能としています。
更に小排気量ながら高出力を実現したこの新開発エンジンが燃費の向上にも貢献しています。

スタイリングでは個人的にノートをオススメしたいと思います。正直アクアのリヤ周りはダサいし、フィットはおとなしすぎるし。ということで外観ではノート推しです。

こうしてみると、新型ノートはなかなか魅力的な要素が揃っているような気がします。排気量のわりにはキビキビした走りが楽しめそうだし、スタイルは（個人的に）カッコいいし。値段も最近の軽トールワゴン上位グレードより安いし。

日産復活の旗印となりそうな新型「ノート」に要注目です！

関連リンク
⇒日産自動車公式WEBサイト
⇒ニュースリリース『新型「ノート」が発売2週間で約2万2千台を受注』