顧客満足度調査会社のJ.D. パワー アジア・パシフィックが、新車時に装着されているタイヤ(OEタイヤ)のメーカー別顧客満足度を公表しています。
ランキングは新車を軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUV、パッセンジャーカーの5カテゴリに分け、それぞれの新車購入者に対して調査、分析したものです。
パッセンジャーカーを除いて上位はさすがに国産タイヤメーカーでほぼ独占していたので安心しました。
今回はランキングを見やすいように一覧表にしましたのでどうぞ。
国産ではブリヂストンがさすがの結果、外国産ではミシュランが健闘
ランキングは乗用車を新車で購入後7~18 ヶ月が経過したユーザーを対象に、新車に装着されたタイヤの満足度を測っています。
満足度の評価ポイントは「ハンドリング/グリップ性能」、「乗り心地/静粛性」、「耐久性/信頼性」、「見映え」の4項目を合計1,000点満点です。
タイヤメーカー | 軽自動車 | コンパクト | ミニバン | SUV | パッセンジャー |
---|---|---|---|---|---|
ブリヂストン | 562p | 558p | 544p | 614p | 616p |
ヨコハマ | 545p | 539p | 575p | 590p | 584p |
ファルケン | 531p | ||||
ダンロップ | 520p | 546p | 554p | 593p | 607p |
トーヨー | 530p | 552p | 547p | ||
ミシュラン | 637p | 635p | |||
コンチネンタル | 630p | ||||
グッドイヤー | 582p |
満足度、今後のトレンドは「低燃費タイヤ」か?
今回の調査ではタイヤの低燃費性能については採点しなかったようですが、同時に行ったOEタイヤに対するオプション指定の意見聴取では「低燃費タイヤ」への関心度が高かったとの事です。
既に終了しましたがエコカー補助金や継続中のエコカー減税での市場の盛り上がりを見てもわかるように、工業製品の省エネ性能には皆さん大いに興味がそそられるということなんでしょうね。
見栄えを気にする日本人の性質も見えるランキング
満足度調査に「見栄え」の項目があるのを見て、日本人はほんとに見栄えや見た目を気にする民族だな~と、改めて思いました。
風呂敷の包み方にも沢山種類があったり、買ったものを丁寧に包装してくれる海外では考えられないサービスだとか、価格以上の価値を製品に付加するのは日本人の得意とするところですが、見た目に騙されやすい民族でもあるのかな?という感じです。
ただ、国産タイヤと外国産タイヤを見比べると確かに国産タイヤのほうがデザインは優れていると思います。外国産タイヤメーカーが日本でシェアを伸ばすには見栄えを研究した方が手っ取り早いのかもしれませんね。
出典: J.D. パワー アジア・パシフィック 2010年日本OEタイヤ顧客満足度調査SM