整備工場

自動車整備工場の売上高が大幅に減少、苦境が続く整備業界

少し前に知り合いの整備工場が置かれている現状を目の当たりにして少なからずショックを受けていたのですが、国土交通省からその苦しい実情を裏付けるかのようなデータが公表されていました。

専業の整備工場は売上高前年比▲14.4%の大幅減

平成21年度整備事業者売上高

国土交通省が平成21年度の自動車の分解整備事業について実態調査を行っており、それによると業界全体の売上高は前年比▲5.3%の減少だったそうです。

ただ、全体の売上高は減少したもののディーラーの整備部門の売上高は2.2%増加しているのに対し、専業(自動車の整備が主な売り上げ)の整備工場の売上高は▲14.4%と全体から比べて大幅な減少です。
この数字を見ても明らかに専業の整備工場が苦しい経営を余儀なくされていることがわかります。

上の表を見ると専業の整備工場の売り上げは車検整備が半分近くを占めています。
そういえば例の整備工場の社長がこんなことを言っていたのを思い出しました。

「車検は近くのガソリンスタンドにほとんど持っていかれているよ、あそこ安いからさ」

その工場のすぐそばに車検に力を入れているガソリンスタンドがあって、安いのと給油に来たお客さんに営業(声掛け)することによってお客さんを取られているんだそうです。
私から見たらガソリンスタンドで車検なんてとんでもないですが、安さに惹かれるユーザーも増えてきているのは事実だと思います。

知人の整備工場の現実と業界全体の動向がベストタイミングでリンクしてちょっとブルーになりましたが、梅雨ももうすぐ明けそうですし社長の整備工場にもカラッとした晴れ間が訪れて欲しいものです。

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