オイル交換

このアルファベットに注目!オイル選びに迷ったら規格で決める。エンジンオイルの選び方 Part-2

前回からかなり時間が空いてしまいましたが、今回はオイル選びに迷ったときに役立つ情報第2弾として、たった何文字かのアルファベットを見るだけでオイルの選び方が分かってしまう方法を紹介します。
その前に復習として前回の記事を読んでおくことをオススメします。
オイル選びの基準は100%化学合成油?鉱物油?あなたはどっち?エンジンオイルの選び方 Part-1

エンジンオイルのAPI規格とは?

エンジンオイル

エンジンオイルもその他の工業製品の例に漏れず規格化されています。API規格というのはアメリカの石油協会が定めている石油製品全般に関する規格で、エンジンオイルに関してもAPIでその品質などが規格化されています。
ホームセンターやカー用品専門店でエンジンオイルの缶を見たことがあると思いますが、SMCF-4といった表記がAPI規格にあたります。
今回オススメするのはこのAPI規格でエンジンオイルを選ぶ方法です。極めて単純ですが車のメンテに疎い方には特に覚えておいていただきたいと思います。

エンジンオイルにはガソリンエンジン用とディーゼルエンジンオイル用がある

燃料と同様にエンジンの種類で使用するオイルも変わって来ます。少し高級なエンジンオイルでは両方のエンジンに使用できるものもありますが、購入する際はくれぐれも間違いの無いようにしっかりと確認しましょう。

ガソリンエンジンオイル

ガソリンエンジン用のオイルに付けられている規格はSから始まる二文字のアルファベットで、古い規格から順に並んでいるので分かりやすいです。
アルファベットの並びがそのまま性能の優劣を表しています。
SA<SB<SC<SD<SE<SF<SG<SH<SJ<SL<SM
右に行くほど性能が良いという事になります。自動車の世代交代と共にオイルに要求される性能も変化していくのですが、現在の最高グレードはSMとなっています。
SMグレードはその前の最高グレードSLより更に省燃費性能や耐久性、排気ガスのクリーン化など環境問題を意識したものになっていて、さらには今まで無かった劣化したオイルの性能テストが追加された厳しい基準となっています。
肝心のオイル選びですが単に最高グレードのSMを使うことをオススメします。缶にSMの2文字があるものを選ぶだけですので簡単ですね。

ディーゼルエンジンオイル

ディーゼルエンジン用のオイルはCから始まりガソリンエンジンオイルと同様にアルファベットの並び順に性能が高くなります。
CA<CB<CC<CD<CE<CF<CF-4
現在の最高グレードはCF-4となっていますのでディーゼルエンジンオイルを選ぶ際にはこのCF-4を選べば良いのですが、この規格は日本では既に古くなっており最高水準のオイルとは言えないみたいです。
そのため日本ではディーゼルエンジンオイルにCF規格ではなく、日本技術会の規格であるDH1、DH2、DL1を使用するのがベターとなっています。
普通車のディーゼルエンジンにはDL-1DH-2の表記があるオイルを選べば間違いが無いようですので、是非覚えておいてください。

あまり役に立たないかもしれない豆知識

エンジンオイルはエンジンの種類によって使用できるものが決まっているのですが、実はディーゼルエンジンオイルはガソリンエンジンに使用することができます。
ただし、逆にガソリンエンジンオイルをディーゼルエンジンに使うことはできませんので注意が必要です。これはガソリンエンジンオイルにはディーゼルエンジンオイルに求められる性能が十分にないためです。
いずれにしてもオイルは自分の車のエンジンに合った物を選びましょう!
それではまた!

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