新年早々日本全国が大雪に見舞われ大変な思いをされた方も多かったのではないでしょうか?年末年始にこれほど雪が降るのは非常に珍しいですね。
ところで冬の雪道の運転って危険がいっぱいですよね。運転しないのがベストかもしれませんがそういうわけにもいきませんし。
そんなわけで今回は冬の雪道を運転するときの運転法や注意点をまとめてみました。
急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁
雪に関係なく急のつく運転は危険だとされていますが、降雪した道路を走る際には尚のこと気をつけたいところです。
特にブレーキの踏み方には普段の何倍も神経を使っても良いと思います。ブレーキが効き始めて車が止まるまでの制動距離は乾燥路面に比べ、積雪した道路で2~3倍、凍結した道路で8~10倍!ほどに伸びてしまうそうです。
雪が降った後の路面は徐々にタイヤで踏み固められ、アイスバーン状態になりますが完全に凍結するまでには時間的ムラがあります。つまり同じ道路を走っていても特に滑りやすい部分が現れることになります。降雪した路面の状況は一定ではないことを頭に入れておきましょう。
車間距離はいつもより空けておこう
凍結した道路や濡れている路面を走るときに気をつけたいのが前の車との車間距離です。
自分の運転は大丈夫なつもりでも直前を走る車の思わぬ挙動に対応できますか?
前の車が突然スピン!なんて普通では考えられないことも起こり得るのが凍結路面です。
カーブの手前で十分減速し途中でのブレーキ踏み足しは最低限に
これも運転の基本ですが、路面の状態が悪いときは更に重要なポイントになります。
あまり意識していない人がほとんどだと思いますが、直進状態のタイヤのグリップ力と旋回中のタイヤのグリップ力は同等ではありません。カーブでは常に遠心力が外側に向かって働いていますので、タイヤの進行方向へのグリップ力は遠心力に奪われてしまうわけです。
急ハンドル+急ブレーキだけはやってはダメ
多くの人が運転中にパニックに陥った場合、急ブレーキを掛けながらハンドルでも同時に危険を避けようとするものでが、実はこういう運転法が一番危ないと思います。
最近のブレーキはABSが当たり前ですが凍結した路面ではかえって制動距離が伸びる可能性もあるようですので過信は禁物です。
危険を察知したらまずはブレーキで十分速度を落とし、それでも避けられない場合にハンドルを切るようにしましょう。
いずれにしても前方の状況を十分把握しつつ車間距離を多めに取ることが安全運転への第一歩です。
坂道は可能な限り回避しよう
凍結している坂道はとてつもなく危険です。遠回りになっても時間が掛かっても坂道を避けて運転した方が安全です。
上り坂でも下り坂でも車には位置エネルギーで常に下り方向への力が掛かっています。坂の途中で車が完全停止の状態でも凍結した路面では勝手に車が動き出すこともあります。それくらい凍った道路の摩擦係数は低いわけです。
車を運転しないという選択肢も考えるべき
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着している場合は別として、急な降雪時など前もって車の準備が出来ていない状態では車の運転自体を避ける、自分の車で出掛けるのを諦めるなどの判断も大切になると思います。