グラフ

スズキ「アルト エコ」VSダイハツ「ミラ イース」両者の販売台数推移をグラフで比較

エコカー市場に衝撃と共に登場したダイハツ「ミラ イース」の販売開始から1年が経過しました。後を追うようにスズキが投入した「アルト エコ」も発売から10ヶ月ほど経ちます。

その間エコカー補助金の復活なんて熱いイベントもあり、両者の対決が注目されましたが、売上では今のところ一方的な差がついているようです。それぞれの発売から現在までの販売台数推移をグラフにしてみました。

『第3のエコカー』vs『Hello!30.2km/ℓ』軍配は?

結論から言うとミラ イースの圧勝です。グラフを見てもらえば一目瞭然ですが、ミライースに対してアルトエコは今でのところ一度も売上で上回っていません。

グラフのデータはミラシリーズ、アルトシリーズ全てを含めたものなので、純粋な対決とは言えないかもしれませんが、少なくともミラが圧倒的に売れていることはわかります。
スズキ「アルト エコ」VSダイハツ「ミラ イース」の販売台数推移
※ミラ イースの発売は2011年9月20日、アルト エコの発売は2011年11月24日

燃費の差わずか0.2km/ℓをユーザーはどう捉えたか

ミラ イースの燃費は30.0km/ℓでアルト エコは30.2km/ℓ、遅れて発売したスズキがなんとかミライースより上を行こうとした様子が感じられます。

30.2km/ℓの燃費は充分魅力的でセールスポイントになると思いますが、いかんせん先に30km/ℓの壁を越えてきたミラ イースのインパクトには遠く及ばなかったように思います。
消費者の心理としては30.0km/ℓと30.2km/ℓの差なんて「ほぼ同じ」という感覚かもしれません。

選ぶ楽しさは?

発売当初用意されたグレードはミラ イースの6種類に対してアルト エコは2種類とラインナップでも最初から差が付いていました。アルト エコは現在1グレード増えて合計3種類のラインナップですが、バリエーションの豊富さではどうしてもミライースに見劣りしている感は否めません。

もちろんグレードが多ければユーザーが戸惑うという可能性もありますが、4WDを当初から2種類用意してくるあたり、ダイハツがこの車にかける意気込みというか自信が感じられます。

最低価格795,000円の破壊力

こちらもミラ イースのインパクトは強烈でした。装備や機能を考えると一般ユーザーの購入対象グレードから外れるのは当たり前ですが、大事なのは『この燃費30.0km/ℓの車が79万円台~購入できます』って強く印象付けることで、ダイハツは上手に消費者心理を利用したというところでしょうか。

アルト エコも決して高いわけではありませんが、価格をミラ イースの同等グレードに合わせてしまっては差別化するポイントが燃費くらいしかなくなってしまいます。スズキの狙いはそこにあったのかもしれませんが、前述したように0.2km/ℓの燃費差はユーザーの心に響くほどのものとは思えません。

今後は?

これまでのところミライースが完全にアルトエコを押さえ込んでいますが、グラフでは2台の差が縮まってきています。エコカー補助金も終了してしまった今、両者ともセールスが落ちると予想されますが、スズキは今月新型ワゴンRを発売したため、アルトエコの販売台数が伸びるとは考えられません。一方のミライースも売上が伸びるようなトピックはなさそうなので、しばらくは平行線かもしれませんね。

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