新型ワゴンRとワゴンRスティングレーの発売日(9月6日)がいよいよ目前に迫ってきました。
キーワードは「発電」というこの新しいワゴンR。気になる燃費は28.8km/ℓ(JC08モード燃費)と現行モデルより何と22%の向上に成功しています。
燃費向上の核となる2つの低燃費技術を動画で要チェック!
ポイント1.「エネチャージ」リチウムイオン電池採用の減速エネルギー回生機構を搭載
何といっても目玉となる新機能がこのエネチャージ。リチウムイオンバッテリーの軽ワゴン車への搭載は初とのこと。
減速エネルギー回生機構とは簡単に言うと、ブレーキを踏んだ時に熱として捨てていた運動エネルギーを利用して発電しちゃおうという仕組みです。
従来の自動車の発電方法はエンジンの回転力を利用して発電機(オルタネーター)を回していました。本来ならタイヤの駆動力に消費されるはずのエネルギーをオルタネーターが何%か消費していたわけです。
今回のフルモデルチェンジでワゴンRに採用された減速エネルギー回生機構は既にメジャーな技術で、トヨタ「プリウス」やダイハツ「イース」にも搭載されています。
しかし、ワゴンRではこの技術に軽ワゴン初となるリチウムイオン電池を併用することによって、より効率的な発電が可能となっているそうです。
発電に使われるオルタネーターも高出力タイプのものが採用されているとのことなので、スズキが「発電」をキーワードとしているのも納得できる内容です。
エネチャージについて、わかりやすい動画をスズキが公開していますのでご覧ください。
ポイント2.「エコクール」アイドリングストップ時にも涼しい風が
これは非常に面白い機能で、技術的には特に目新しくも難しくもないでしょうが、単純なだけに効果抜群だと思われます。
アイドリングストップは燃費向上には非常に効果的ではありましたが、エンジンストップ中はどうしても送風のみになってしまい、不満がありました。
そこでスズキはエアコンのエバポレーターという部品に蓄冷材を内蔵し、通常走行時のエアコン冷気で蓄冷材を凍らせ、アイドリングストップ中の送風運転時には、凍った蓄冷材を利用して冷たい風を生み出しています。
これぞ日本メーカーが本来得意としていた”工夫”が生み出した冷気。成熟したと思われた技術や機構にも改善の余地はやっぱりあるもので、目の付け所が素晴らしいと思います。
このエコクールのおかげでスズキではアイドリングストップ時間を従来の2倍程度に伸ばせるとしており、更なる燃費向上に繋がる仕組みとなっています。
こちらも動画で見ると非常にわかりやすいので是非ご覧ください。
エクステリア・インテリアなどの情報がイマイチ掴めませんが、この新しい低燃費化技術だけでもかなり期待が出来る新型ワゴンR、今後の売れ行きに期待が持てそうです。
関連リンク
⇒スズキ 新型ワゴンR特設サイト
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