先日から動向が気になっていたプリウスのブレーキ不具合問題。トヨタ自動車は国内全車の新型プリウスについてリコールを実施する方針を固めたようです。
トヨタ自動車は6日、ハイブリッド車の新型「プリウス」のブレーキに不具合が発生した問題で、国内で販売済みの全車両について、リコール(回収・無償修理)の実施を決め、販売店に伝えた。
新型「プリウス」国内全車リコールへ:YOMIURI ONLINE
先月末の大規模リコール問題の余波が拡大している中でのこのニュース。トヨタ自動車にとっては泣きっ面に蜂といった状態ですね。
省エネ志向+エコカー減税に後押しされ爆発的売れ行きとなったハイブリッド車の代名詞ともいえるプリウス。自販連の統計によるとプリウスの1月度新車販売台数は2,2000台ほどで圧倒的に1位で2位のフィット(ホンダ)の販売台数約1,3000台に圧倒的な大差を付けての首位です。一時は納車待ちで買いたくても買えない車というイメージもあったプリウスですが今回の一件で購入しやすくなるかも!?
やはり把握していた不具合 トヨタの対応は?
トヨタ自動車はブレーキが利きにくいといったクレームが日米で100件以上苦情として寄せられており、不具合に関しては把握していた模様で、一月末から工場では既に原因の改善策を実施していたことがわかっています。
今回のリコールではABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の電子制御プログラムを修正して対応するようですが、販売済みの対象車への対策発表前から、既に生産ラインでは改善策を講じた車両を生産していたことで更に批判が強まりそうです。
自主改修(サービスキャンペーン)ではなくリコールとしたことで信頼回復なるか?トヨタ自動車
トヨタによると今回のプリウスの不具合は無償修理のリコール対象ではなく自主改修のサービスキャンペーンでの修理を検討していたそうですが、問題が公になったタイミングが最悪だったこともありリコールでの対応となる予定です。
先月から続く不具合問題で大きく揺らいだトヨタ自動車の信用ですが、今回の対応で信頼回復となるのか?その効果は不透明ですが少なくともプリウスユーザーにとっては一安心というところですね。